8月16日、株式会社リクティーのCTO 永山大志氏にお越しいただき、XR×ヘルスケア/フィットネス業界の意義や今後の展望、また起業に至った経緯など、貴重なお話をしていただきました。
リクティーについて
株式会社リクティー（https://www.rikuty.com/）は、VRを用いた健康増進・機能改善のソリューションを提供している会社です。PainVRというアプリでは、慢性的な腰痛や肩こりを抱える人に、VRを用いた運動療法を提供しています。
現在、慢性的な痛みを抱える人口は5人に1人にも上り、高齢化やスマホ姿勢などの影響でその数は増加傾向にあります。慢性痛に対しては運動療法が強く推奨されていますが、痛みによって身体活動量の低下や、運動恐怖が引き起こされ、運動をさらにしなくなる、という負の循環に陥ってしまいます。VRを用いて楽しく運動やリハビリをすることで、運動恐怖を取り除き、機能改善につなげることができるそうです。
XR×ヘルスケア/フィットネスについて
XR×ヘルスケア/フィットネス部門での様々な企業の取り組みについても紹介していただきました。医療従事者向けのVRとしては手術トレーニング、健常者向けのものではダイエット、患者向けのものでは認知、疼痛、機能改善を目的としたVRが現在主流とのことです。
最後に
今回の講演では、ヘルスケア/フィットネス部門でのXRの可能性の大きさを感じるとともに、人の健康に貢献する製品を開発する仕事の魅力を感じました。
また、スタートアップに関して、個人のやりたいことと社会で必要とされていることの共通部分を見出すことで、大きな価値が生まれる、とおっしゃっていたのがとても興味深かったです。
永山様、今回は貴重なお話をしていただき、本当にありがとうございました。
文・写真：Chika Okuda 構成：Mari Kotani
お知らせ
東大VRサークル UT-virtual 夏フェス2019 Reiwality
-日時 9月13日(金) 12:00-19:00
※初日(9/13)のみ開催時間が異なりますのでご注意ください
9月14日(土) 10:00-17:00
9月15日(日) 10:00-17:00
-場所 東京大学本郷キャンパス内
情報学環オープンスタジオ 中山未来ファクトリー
- 都営大江戸線 本郷三丁目駅 徒歩12分
- 東京メトロ丸ノ内線 本郷三丁目駅 徒歩13分
- 東京メトロ南北線 東大前駅 徒歩15分
- 東京メトロ千代田線 湯島駅 徒歩22分
時に 晩夏の令月にして 気淑く風和らぎ 若人は新たな時代の扉を開き 人々を未知の世界へと誘う——（万葉集より一部引用）
3期生を迎えた東大VRサークルUT-virtualは、この度、令和の時代の新たなRealityを創造することを目指し、作品展「Reiwality」を開催いたします。
令和の風を巻き込んだRealityとは一体何なのか？ 平成とは一線を画す時代の幕開けをコンセプトに、Realityの地平を切り拓きます。
新時代を担う若者達の、活気溢れる数々の作品を存分にお楽しみください。