盲目巨人族との対話

轟木健人   UT-virtual portfolio / 五月祭

本作品は二人一組で行う、ディスコミュニケーションを楽しむゲームです。

ゲームの具体的な内容は、二つの視点に分かれお互いの情報を共有しながら、
街にあふれる宝の中から”真の宝”を探します。
ゲームを行う二人は”巨人役”と”探索者”に分かれます。
巨人役の人は目隠しをして、ミニチュアサイズの街を上から触って見ます。
探索者側はヘッドマウンテッドディスプレイ(以下、HMD)を被り、
街を中から普段と変わらない目線で見ます。
巨人役には予め真の宝を教えることで、探索者がHMD上で真の宝を探します。
その際唯一使える手段は音声による会話です。

お互いに同じ街を見ているのにも関わらず、
街の見え方が大きく異なりディスコミュニケーションが生じます。
私達は普段、自分以外の視点でものを見ることが出来ません。
しかし、人によってものの見え方は異なります。
感覚が大きく異なる人に対して、自分の感覚で捉えられる情報を伝えることは難しいです。
そのもどかしさ楽しんでももらうゲームです。