ハシラス 体験会

はじめに

 9月23日、株式会社ハシラス様のオフィスにお邪魔させていただき、会社の運営に関するお話とハシラス様のVRコンテンツ体験の機会を頂きました。

 大きな倉庫のような建物に案内され中を見ると、そこは様々なVR機材が整備されたハシラスさんの開発スタジオ、通称「ハシラスフォート」でした。

ハシラスについて

 まずはじめに、株式会社ハシラスの代表取締役社長 安藤晃弘 さんから株式会社ハシラスの概要についてご説明頂きました。

株式会社ハシラス 代表 安藤晃弘 氏

 VRコンテンツの企画・制作・開発を行うハシラス社は、マジシャン仲間で立ち上げるという異例の経歴を持ち、課題解決型VRアトラクションの企画・制作に強みを持っています。

 ハシラス社のユニークな点として、VRコンテンツを制作する上でハードウェアを自社で作ってしまうことが挙げられます。ハードウェアを自社で開発することで、これまでにない体感を発想し、具現化できます。また、VRコンテンツ制作の最大の難所とも言っていい「酔い」問題において、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)やコントローラ以外のハードウェアで豊かに体感を表現することで、酔いにくくなるといった効果もあります。

 従来の映像体験におけるリアリティが「映像的なリアル表現」のみにとどまっていたのに対して、VRにおけるリアリティは、インタラクションや感情の喚起などによる「体験的リアリティ」と、加速度や外力、触覚、温感などによる「体感的リアリティ」も考慮することで、より実在感のある体験になると安藤氏は言います。

 VRによって非常にリアリティのある没入体験を作れる一方、体感型VRにはまだまだ課題があります。アテンドのための人件費が必要であったり、体験の回転率が悪いために収益性が悪いこと、また「体験しないと分からない」というVRの性質から誘引力が弱い、といったことが挙げられます。

 さらにハシラス社は、「キックウェイ」と呼ばれる、移動の体感空間効率を両立した独自開発のハードウェアを使って、多様な遊びを繰り返し複数人で遊べる世界「ALTLAND(オルタランド)」プロジェクトを構想中とのことです。オンライン接続で遠隔地同士でも遊べる想定をしているため、現実空間の場所の制約にとらわれず、誰とでも多様な遊びの世界を楽しむことができます。

ハシラス社が開発した「キックウェイ」
みんなで遊べる世界 オルタランド

 

 

 

 

 

 とてもワクワクするようなお話に、UT-virtualのメンバー一同、終始惹きつけられていました。

安藤氏のお話を真剣に聞くUT-virtualメンバー

 

VRコンテンツ体験会

 安藤氏のお話の後、ハシラス社が開発した様々なVRコンテンツを体験させていただきました。どの体験もリアリティがあり、楽しさの余り皆時間を忘れてはしゃいでしまいました。体験させていただいたコンテンツの中の一部を、ご紹介させていただきます。

ゴールドラッシュVR

 妖精と共にトロッコで洞窟をすすんでいき、金銀財宝を集めまくるという体験です。VRの世界と現実の世界の空間が対応しているため、VR内でトロッコに乗ると現実世界にあるトロッコ型のハードウェアに乗り込むことになります。映像と音のみならず、振動や風によって本当に高速のトロッコに乗っている感覚があり、体験した部員は皆叫んでいました。手に持ったアイテムで、金銀財宝を「吸う」というアクションも直感的で楽しかったです。

金銀財宝を集めている様子
トロッコで爆走!

 

 

 

 

 

 

VR進撃の巨人 ~THE HUMAN RACE~

 人気漫画「進撃の巨人」の世界に入って巨人を駆逐するVRコンテンツも体験させていただきました。調査兵団の衣装に身をまとい、HMDを被るとそこはもう完全に「進撃の巨人」の世界。馬に乗って巨人から逃げていく体験なのですが、実際に乗っている乗馬マシンの揺れがリアルで、本当に馬に乗っているかのような感覚でした。プレイヤーごとに様々なクライマックスがあり、2回以上プレイする部員もいました。

馬に乗って巨人と対峙する

 

 他にも様々なコンテンツを体験させていただき、新鮮で楽しい時間を過ごさせていただきました。

懇親会

 体験会の後は、お食事をご用意いただき、懇親会を開催していただきました。代表の安藤氏をはじめとして、社員のエンジニアの方や営業の方と交流させていただきました。ハシラス社の創業時のエピソードや、VRコンテンツ制作をする上でのノウハウなど、大変勉強になるお話をたくさんいただきました。

懇親会の様子

最後に

 今回の体験会および懇親会で、ハシラス社のVRコンテンツ制作・展示におけるノウハウや考え方など、様々なことを教えて頂きました。VR/ARコンテンツを開発し発信していく学生サークルとして、今回学んだことを活かしてより精進していこうと思います。

 安藤様をはじめとして、お休みの日にもかかわらず事前に準備してくださり、長い時間丁寧にご案内してくださった株式会社ハシラスの皆様、本当にありがとうございました!

(文:Shogo Matsusako 構成:Mari Kotani 写真:UT-virtual)

 

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お知らせ

 11月22日(金)~24日(日)の三日間にわたって、東京大学の駒場キャンパスにて東京大学の文化祭「駒場祭」が開催されます。
 今年もUT-virtualはオリジナルのVR作品を展示致します。さらに今年は劇場を使った新企画も…!?
 詳細は続報をお待ちください!

 

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